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Profile

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cojicose(コジコセ)

1982年生まれ。Handpan演奏家。

世界でも珍しいハンドパン コミュニティ スタジオTAMARUのオーナー。

また宅地建物取引士の国家資格を持ち不動産会社で働いていた経緯もあり、脱サラ、バックパッカーを経て2013年に自身で沖縄県石垣島でシェアハウス事業をスタート。

その後、京都に移りゲストハウス事業も始める。

ハンドパンはその頃2015年秋頃に手に入れる。

順風満帆な筋書きに見えるがコロナきっかけでゲストハウス事業は大損失。w

それまではほぼ慈善事業的にやっていたTAMARUもなんとかせねばということになり、

2021年4月からハンドパン練習会や販売代理をしている。

他にもカメラや学生時代にはストリートダンスに熱中し某有名アーティストのバックダンサー経験もあったりと多岐にわたる趣味と職業を経験している。

原動力は「好奇心」と「探究心」。

TAMARUを始めたきっかけも「こんな場所を作ったらどういう事が起きるんだろう」という好奇心でしかなかった。

長続きしている事は少なくて色んな事やってきた、けど最近気づいたのは「好奇心」はずっと持ち続けているんだよね。と語る。

ただ、彼の中で物心ついたときから「興味の対象」にしてはいけない自分で決めたタブーがあった。

それは「色」に関することである。

色盲/色弱と言われる先天性の色覚異常で簡単に言うと一般的な人より色の区別が判別しにくい。

本人曰く、

・PC画面で黒文字と赤文字が混在してても区別しずらい(フォントが細ければ細いほど難しい)

・道路の電光掲示板が読めない時がある。

・はっきりした原色は分かるけど混ぜた感じの色は何色なのかさっぱり分からなくなる。

・ヘアカラーに気付けない。

・青空の写真を編集してたら紫色になってたetc...

といった具合で、彼の目から見える色の世界に大きなコンプレックスを抱えていた。

・色鉛筆を握るときは何色と書かれてるのか必ず確認する。

・人に何か伝える時「○色の服を着た人が・・・」なんて表現は絶対しない。

などなど、彼にとっては当然の感覚であり「色に関しては一切興味がなく今世は諦めていた」と語る。

しかし、彼がハンドパンと出会ってから様子が変わってきたという。

「ハンドパンの演奏やジャムセッションするときの自分の頭の中のイメージがまさに自分の絵の制作過程と同じで。」

路上で長時間演奏することやTAMARUを通じて多くの人とセッションする機会があったお陰で自分の中で見えてきた演奏スタイル/イメージがあるという。

「他のハンドパン奏者からどういう事を考えながら演奏してるの?って聞かれることがよくあって。

 ”キャンバスにインクを垂らして紡いでいく感じ”って話すんだけどいつも相手ポカンとした感じで笑。

 けど自分の中でしっかりとしたイメージはあったから実際にビデオ回して一回書いてみようと思って。

 色は6色(赤、青、黄、緑、白、黒)だけ用意して。で、やってみたら楽しくて楽しくて笑」

それから彼は生まれて初めて色の楽しさを知り世界がカラフルで美しいものだと感じたという。

そして自分が見えているものにコンプレックスを持つ必要などなく、むしろそれが強みでオリジナリティになると思えたそうだ。

もう一つ彼の作品で特徴的なのは、その制作過程も映像として見れることだ。Youtubeにも公開している。明らかに回を増す毎に映像作品としてのクオリティが高まってきている。

「完成された作品を楽しんでもらえるのはもちろん嬉しいが、実は面白い制作過程映像を作りたい欲求の方が高くて笑。

 タイムラプスやスローは使っていくだろうけど、その他の映像エフェクトは一切使わずナチュラルでサイケデリック感を表現したい。

 ”この絵ってこんな感じのストーリーでどんでん返しでこうなったんだ!”っていうのつくれたら面白いよね。」と語る。

 

自身が探求していきたいアンビエント、瞑想系の音楽と映像との相性もいいので今後は積極的に自身の音楽制作やミュージシャンとのコラボにも取りかかっていきたいという。
 

また最後に絵の販売価格についても語ってくれた。

「もちろん自分の絵に関する技術や経歴からみれば一般的に考えて高額なのは分かっている。

 けど絵って世界に1点しかない唯一のものだし、どれだけ写真みたいに正確に描けても売れない画家はたくさんいる。落書きみたいな絵でもすごい高額のものがあったりする。

 そのカラクリを考えただけでも面白いし、音楽よりもっと正解が無くて自由に表現できるジャンルだと思う。

 高くてもcojicoseの絵が欲しいって思ってもらえるようにどうやって自分と絵をブランディングしていくかってチャレンジしていきたい。その為の作戦を考えるのも楽しくて笑。

最高に美しい制作過程と音楽の映像が出来て最後に真っ黒に塗りつぶしたらその絵は売れるのかな?っていう感じの妄想とか大好きで笑

で、上手くいけば他のもっと腕のある売れないアーティスト達がもっと活動しやすいような環境を作っていきたい。」と語る。

長年「色が他の人と見え方が違う」という塞ぎ込んでいたネガティブが解放されたとき一種の覚醒に近い感覚がしたそうだ。

彼の「好奇心」と「探究心」は失敗を恐れない強さを持ち、新たな表現方法を得たことでどこまで広がるのか楽しみである。

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